猫の尿道閉塞(おしっこが出ない状態)[2026.02.09]
猫の尿道閉塞とは、尿の通り道(尿道)が詰まり、尿が体の外に出せなくなる状態です。
特にオス猫に多くみられる救急疾患で、放置すると短時間で命に関わることもあります。
「トイレに何度も行くのに出ていない」「苦しそうに鳴く」
そんな様子が見られたら、早めの受診がとても大切です。
猫の尿道閉塞とは?
尿は膀胱から尿道を通って体の外へ排出されます。
この尿道が、
・尿道栓子(粘液や結晶のかたまり)
・結石
・炎症による腫れやけいれん
などによってふさがれると、尿が出なくなります。
尿道閉塞は、猫の下部尿路疾患(FLUTD)の一部として起こることが多く、膀胱炎やストレスなどが背景に関係している場合もあります。
どんな猫がなりやすい?
・オス猫(尿道が細く長いため)
・室内飼育の猫
・肥満傾向の猫
・ストレスを受けやすい生活環境の猫
特にオス猫では、尿道が細いため、わずかな詰まりでも尿が出なくなりやすいとされています。
主な症状
次のような症状がみられたら注意が必要です。
・トイレに何度も行くが、尿がほとんど出ない/出ていない
・トイレで長時間いきむ
・血尿が出る
・陰部をしきりになめる
・落ち着きがなく、痛そうに鳴く
・元気や食欲がなくなる
・嘔吐する、ぐったりする
※「便秘かな?」と思われて来院されるケースもありますが、尿が出ているかどうかがとても重要なポイントです。
動物病院で行う検査と治療
病院では、まず全身状態を確認しながら、尿道が詰まっているかどうかを評価します。
必要に応じて、
・血液検査
・尿検査
・レントゲン検査
・超音波検査
などを行い、状態を把握します。
治療は、詰まりを解除し、体の状態を整えることが中心になります。
症状の重さによっては、入院治療が必要になることもあります。
再発しやすい?再発を防ぐために大切なこと
尿道閉塞は再発しやすい病気として知られています。
そのため、治療後は「なぜ詰まったのか」を考えながら、生活環境を整えていくことが重要です。
① 水分摂取を増やす
・ウェットフードを取り入れる
・水飲み場を複数用意する
・循環式給水器を試す
② トイレ環境を整える
・トイレは「猫の頭数+1個」が目安
・いつも清潔に保つ
・静かで落ち着ける場所に設置する
③ ストレスを減らす
・生活リズムをできるだけ一定に
・隠れられる場所や高い場所を用意する
・多頭飼育では、トイレ・水・寝場所を分散する
④ 原因に合った食事管理
結石が関係している場合は、療法食が再発予防に役立つことがあります。
ただし、膀胱炎が主体なのか、結石なのかによって対策は異なるため、獣医師と相談しながら選びましょう。
よくある質問
1.一度詰まったら、また詰まりやすいですか?
A. 再発する猫もいます。水分摂取や生活環境の見直しがとても重要です。
2.メス猫でも起こりますか?
A. 起こることはありますが、尿道閉塞はほとんどがオス猫でみられます。
3.家でできる応急処置はありますか?
A. 尿が出ていない可能性がある場合、まずは早めに動物病院へ連絡・受診してください。
まとめ
・猫の尿道閉塞は、特にオス猫に多い緊急性の高い病気です
・トイレに行くのに尿が出ない様子は重要なサイン
・早期治療が命を守ります
・再発予防には、水分・トイレ・ストレス管理がとても大切です
「いつもと違う」「おしっこが変かも」と感じたら、早めにご相談ください。
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