会陰ヘルニアのワンちゃん
2024.03.30
排便時のいきみ、しぶりがあり、食欲がなくなってきた
という事でシーズーさんが来院されました。
診察してみると、会陰ヘルニアでした。
会陰ヘルニアは、肛門近くの筋肉が薄くなってしまい、そこに直腸や膀胱が入り込んでしまうことで起こります。
このため、排便時の渋りや、排便に時間がかかるなどの症状が出てきます。膀胱が反転して、中に入り込んでしまうと、
排尿困難などの症状が出ることもあり、場合によっては、命に関わる事もあります。
中高齢の去勢していないオスのワンちゃんに多い病気で、治療法としては、便を柔らかくしたり、食事を変更することも
ありますが、根本的な治療としては、外科手術となります。
また、予防策としては、若いうちに行う去勢手術になります。
中齢以降の、去勢していないワンちゃんで、最近便の出が悪いかなと思ったら、一度、
受診をお勧めいたします。
今回は、根本的な治療として手術を行いました。
手術後、元気に退院してくれて、便もちゃんと出るようになってくれました!
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