犬のレプトスピラ症[2025.12.17]
––関東でも増えている、注意が必要な感染症です––
「レプトスピラ症」という病名を聞いたことはありますか?
少し前までは「西日本の病気」というイメージが強かったのですが、近年は関東を含め、全国的に発生が確認されている感染症です。
特に2025年は、身近な地域でも発生が報告されており、改めて注意が必要になっています。
1.2025年の発生状況
神奈川県
・2025年1月、藤沢市で発生が報告
・残念ながら 1頭が死亡
・これまでに報告のあった
横浜市・川崎市・逗子市などに加え、
自然環境の多い藤沢市でも発生したことで、より身近な病気になっています。
千葉県
・2024年に続き、
・2025年には船橋市・市原市などでも発生報告
関東全体での広がりが示唆されています。
➡︎ 「関東だから大丈夫」とは言えない状況です。
2.レプトスピラ症ってどんな病気?
レプトスピラ症は、細菌(レプトスピラ)による感染症です。
原因
・ネズミなどの野生動物の尿に含まれる細菌
感染経路
汚染された
・水たまり
・泥
・川や用水路
・湿った土壌
皮膚の小さな傷や粘膜から体内に入ります
特に、
・雨の後
・台風後の増水時
・川遊び・水辺の散歩
のあとに感染リスクが高まります。
3.どんな症状が出るの?
感染すると、次のような症状が見られます。
・発熱
・元気がない
・食欲不振
・嘔吐
・下痢
・黄疸(歯ぐきや白目が黄色くなる)
重症化すると、
・腎臓や肝臓に強い障害
・命に関わる状態
になることもあります。
4.人にも感染する病気です
レプトスピラ症は、人獣共通感染症です。
・感染した犬の尿
・汚染された水や泥
を介して、人に感染する可能性もあります。
犬だけでなく、飼い主さんやご家族を守るためにも予防が重要な病気です。
5.予防がとても大切です
① ワクチン接種
レプトスピラ症は、
混合ワクチンで予防が可能です。
・7種混合
・8種混合
・10種混合ワクチン
※レプトスピラは6種混合ワクチンには含まれていないため、
川・田んぼ・自然の多い場所を散歩する犬には、7種以上のワクチンがおすすめです。
② 環境への配慮
・雨上がりの水たまりを避ける
・増水した川には近づかない
・ネズミが多そうな場所への立ち入りを避ける
6.まとめ
・レプトスピラ症は 関東でも発生が確認されている感染症
・雨後・水辺の散歩で感染リスクが高まる
・重症化すると命に関わることがある
・人にも感染する病気
・混合ワクチン接種が最も重要な予防策
おわりに
レプトスピラ症は、
「昔の病気」「特定の地域だけの病気」ではなくなっています。
特に、
・川沿いをよく散歩する
・自然の多い場所に行くことが多い
・雨の日でも散歩に行く
そんなワンちゃんは、ワクチンによる予防がとても大切です。
ワクチンの種類で迷ったときや、
「うちの子にはどれが必要?」といったご相談も、お気軽にお声がけくださいね。










































