フィラリア検査の必要性[2013.05.05]
ワンちゃんの病気のフィラリア症とは、正確には犬糸状虫という寄生虫による病気の事で、蚊が媒介して感染を広げる伝染病です。 感染が起こる手順は以下のようになります。
①フィラリア症のワンちゃんの血を蚊が吸うと、蚊の体内にフィラリアの幼虫が移動します。
②蚊の体内で感染できる幼虫に成長してから、他のワンちゃんの血を吸った時にワンちゃんの体内(皮下)に移動します。
③それから、幼虫は移動しながら成長を続けて、2〜3ヶ月で血管の中に到達して、さらに心臓に移動します。
④その後心臓の中に寄生して、成虫になり、また幼虫を産み始めます。
この感染を防ぐために、フィラリアの幼虫を駆虫するお薬を定期的に使っていく必要があります。
『フィラリアの予防』は、現在ワンちゃんを飼われている方のほとんどがおこなっています。 ただ、お薬を始める前には必ずフィラリアがいないかどうかの検査が必要です。なぜなら、フィラリア症のワンちゃんが、通常のフィラリア予防のお薬を飲むのは大変危険だからです。
フィラリア症のワンちゃんにお薬を飲ませると、血管の中にいるフィラリアの幼虫が大量に死滅して、その幼虫の体の成分により、ショック症状を起こします。最悪、亡くなってしまう可能性もあります。
フィラリア症と判断できるのは、フィラリアの幼虫が体に入ってきてから、6~7ヶ月かかるので、去年までの予防ができているかが大事になります。
年齢に関係なく、蚊がいる時期を過ごしている子には全て感染の可能性があります。毎月お薬をあげていても、その時に吐き出してしまったり、体の具合などで薬の吸収が悪く、その時に十分な効果が発揮できていない場合は、予防が完璧ではないかもしれません。
当院ではワンちゃんたちの安全を一番に考え、フィラリアの検査をさせていただいております。安心してお薬を使うために、お薬を飲ませる前に必ず検査をおこないましょう。
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