犬の拡張型心筋症(DCM)とは?症状・原因・治療をわかりやすく解説[2026.04.03]
「最近、なんとなく元気がない」
「呼吸が荒い気がする」
そんな変化の背景にある心臓病のひとつが
拡張型心筋症(DCM:Dilated Cardiomyopathy)です。
この病気は進行すると命に関わることもありますが、
早期に気づき、適切に管理することで生活の質を保つことが可能なことがあります。
この記事では
・拡張型心筋症とは
・症状
・原因(特に近年注目されている食事との関係)
・診断方法
・治療
・予後
について、わかりやすく解説します。
犬の拡張型心筋症とは
拡張型心筋症とは、
心臓の筋肉が弱くなり、心臓が拡大してしまう病気です。
本来、心臓はしっかり収縮して血液を全身に送りますが、
この病気では
・収縮力が低下する
・心臓が大きく広がる
・血液をうまく送り出せない
といった状態になります。
その結果、
心不全や不整脈を引き起こします。
発症年齢と特徴
特発性DCMは、
一般的に2〜3歳齢から中年齢以降に発症することが多いとされています。
また、症状が出る前の段階で
不整脈が先に現れるケースもあるため、注意が必要です。
好発犬種
DCMは特に大型犬で多く見られます。
代表的な犬種
・ドーベルマン
・ボクサー
・グレート・デーン
・ニューファンドランド
・コッカー・スパニエル
・アイリッシュウルフハウンド
特に
・ドーベルマン
・ボクサー
・グレート・デーン
では、不整脈が先行して認められることがあるため、ホルター心電図心電図検査も重要です。
症状
初期は症状が目立たないこともあります。
進行すると
・元気がない
・運動を嫌がる
・呼吸が速い・苦しい
・咳
・お腹が張る(腹水)
さらに
・失神
・突然死
といった重篤な症状につながることもあります。
原因
特発性DCMと関連する要因
特発性DCMは主に遺伝的疾患と考えられていますが、
心臓の左心室収縮不全と左心室拡張を呈する病態としては、以下のような要因も報告されています。
・不整脈
・感染症
・全身疾患
・毒素
・栄養学的要因
このため、DCM様の変化が見られる場合には、
背景となる原因の評価も重要になります。
栄養との関係(近年重要)
近年、特に注目されているのが
食事とDCMの関連(食事関連DCM)です。
・グレインフリー食
・豆類を多く含むフード
などとの関連が議論されています。
また
・タウリン不足
・カルニチン不足
も関与する場合があります。
診断方法
聴診
心雑音や不整脈の確認
レントゲン検査
心拡大や肺水腫の評価
心電図
特に
・ドーベルマン
・ボクサー
などでは
不整脈が先行することがあるため、ホルター心電図検査も重要です。
心エコー検査
・心臓の大きさ
・収縮力
・血流
を評価し、診断を確定します。
治療
内科治療
主な薬
・ピモベンダン
・利尿薬
・ACE阻害薬
栄養管理
・タウリンや、カルニチン、オメガ脂肪酸などの補充
・食事の見直し
食事関連DCMでは、
食事変更で改善がみられることもあります。
予後
予後は
犬種や来院時の状態に大きく依存します。
早期発見のポイント
特に以下の犬種では注意が必要です
・ドーベルマン
・ボクサー
・大型犬
また
・元気がない
・呼吸が速い
・失神
などの変化があれば、早めの受診をおすすめします。
まとめ
犬の拡張型心筋症は
・心臓の収縮力が低下する病気
・不整脈が先に出ることもある
・栄養が関与することもある
・予後は犬種や状態に依存する
・早期発見が重要
という特徴があります。










































