血液検査で分かること[2013.05.08]
春先は、ワンちゃんは色々な予防で病院に来院される事が多いと思います。健康な子ですと、病院にかかることは少ないと思いますので、この機会に健康チェックも兼ねてみてはいかがでしょうか?
診察室でのチェックだけでは、体の内側の様子までは分からないことがありますが、それを調べる検査の1つが血液検査です。
では、血液検査では何がわかるのでしょうか? 病院によって多少の違いはありますが、当院では、大きく分けて①全血検査(細胞の成分のチェック) ②生化学検査(液体の成分のチェック)についてお調べいたします。
①全血検査
・細胞の成分は、赤血球・白血球・血小板があります。
赤血球:酸素を運ぶ細胞です。貧血がないか、血液が壊されていないかを判断します。
白血球:体の防御に関わる免疫を担当する細胞で、役割、特徴から5種類に分けられます。体で炎症や感染症、白血病などが起こっていないかを、白血球の数や種類で判断します。
血小板:出血の時にきちんと血を止める事ができるか、血小板の数で判断します。
②生化学検査
・血液の液体成分の中には、様々な酵素や物質が溶けています。それらの量を測ることで、腎臓や肝臓の機能や状態を判断することができます。
他にもタンパク質やブドウ糖、コレステロールから栄養状態を判断したり、それらが関わる病気になっていないかどうかを調べることができます。
また、ナトリウムやカリウムといった電解質のバランスも調べることができます。
ワンちゃん、ネコちゃんの医療でも、病気の早期発見が重要になっております。健康なうちにまず血液検査をしておくことをお勧めいたします。
この時期はフィラリア検査と合わせて血液検査をすることができますので、コストも少なく済みますし、血をとるのが1回ですのでワンちゃんへの負担も少ないので特におすすめです。
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