歯石と歯みがき[2013.05.10]
歯石は、年齢を重ねるにつれて付きやすくなります。その子によって付きやすさは変わってきますが、歯石がつくことで口臭や歯肉の炎症や赤みにつながるため、オーナー様が変化に気づきやすい異常の一つです。
歯石とは、歯に付着した歯垢(プラーク)が石灰化したものです。この歯垢には細菌も含まれているため、歯石そのもののにおい、汚れだけでなく、細菌感染によるにおいや炎症で、より症状が強くなります。
ワンちゃん達は虫歯はほとんどありませんが、歯石がとてもつきやすいので、歯石予防のためのしっかりとしたデンタルケアが必要になります。 1番オーソドックスなのが歯みがきです。物理的に歯垢をできるだけとっていくこと、これをできるだけ続けていくこと、これが大事です。
ですが、なかなかうまく歯みがきをさせてくれない、歯みがきを嫌がる、という子にはどうしたらよいでしょうか?ポイントは大きく3つです。
①、まずは素手で口の中をさわることに慣れてもらう
いきなり歯ブラシを使うと、『歯を磨く』事を知らないワンちゃん・ネコちゃんはびっくりしてしまいます。まずは口の近くからさわり、だんだん唇の裏側、歯肉とさわれる様にしていき、慣れてきたら指で歯みがきの仕草をやってみましょう。
あとは指にガーゼを巻いて同じことをすれば、もう歯みがきができています。 そのあとは同じように歯ブラシに慣れさせたり、このまま指で歯みがきをするかを、選んでいただければよいと思います。
②、スキンシップのつもりで気楽に
『歯みがきやらなくちゃ!』と、気合を入れて近づくとワンちゃんたちも警戒します。オーナー様がいつも通りの方が、ワンちゃん・ネコちゃんも安心しますし、オーナー様自身も頭を撫でたりするのと同じくらいの気軽さで続けていく方がよいと思います。
③、1分でもいいから毎日やってみる
歯垢はどうしてもついてきます。できるだけつかない様にするには、こまめにケアするのが重要です。週に1回10分かけて歯みがきするより、毎日1分でも歯みがきする方が、結果的に歯石がつきにくいでしょう。
以上のポイントを参考に歯みがきを始めてみてはいかがでしょうか? より詳しい歯みがきのやり方や、その他のデンタルケアについてなど、どんなことでも相談ください。
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