犬の膝蓋骨脱臼とは?グレード分類・手術費用・治療法について[2026.07.02]
「愛犬が急に後ろ足を上げて歩くようになった」
「膝蓋骨脱臼と診断されたけれど、手術は必要?」
「グレード2と言われたけれど、このままで大丈夫?」
このようなお悩みはありませんか?
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、小型犬に多くみられる整形外科疾患です。「パテラ」と呼ばれることもあります。
初期には症状が軽いこともありますが、進行すると歩行障害や関節炎につながることがあります。
今回は、犬の膝蓋骨脱臼の症状やグレード分類、手術が必要なケース、手術費用の目安について解説します。
膝蓋骨脱臼とは?
膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿の骨である「膝蓋骨」が本来あるべき位置から外れてしまう病気です。
特に次のような小型犬で多くみられます。
・トイ・プードル
・チワワ
・ポメラニアン
・ヨークシャー・テリア
・マルチーズ
先天的な骨格の特徴によって起こることが多いですが、転倒や外傷が原因となる場合もあります。
犬の膝蓋骨脱臼の症状
初期には次のような症状がみられます。
・後ろ足を一瞬上げる
・スキップするように歩く
・ケンケンする
・足を伸ばした後に普通に歩く
進行すると、
・歩きたがらない
・散歩を嫌がる
・ジャンプしなくなる
・足を浮かせたままになる
・膝を触ると痛がる
といった症状がみられることがあります。
膝蓋骨脱臼のグレード分類
膝蓋骨脱臼は、症状の程度によってグレード1~4に分類されます。
グレード1
普段は正常な位置にありますが、指で押すと外れます。手を離すと自然に元へ戻ります。
症状がほとんどみられないこともあります。
グレード2
自然に脱臼することがありますが、自分で元の位置に戻ります。
スキップやケンケンがみられることがあります。
グレード3
普段から脱臼していますが、手で押すと元に戻せます。
歩き方の異常が目立ち、関節炎が進行することもあります。
グレード4
常に脱臼しており、手で戻すことができません。
重度の骨の変形を伴うことが多く、歩行に大きな支障をきたします。
膝蓋骨脱臼は手術が必要?
すべての犬が手術を受ける必要はありません。
以下のような場合は、手術をおすすめすることがあります。
・痛みがある
・歩行異常が続いている
・脱臼を繰り返す
・グレード3または4
・若齢で今後の悪化が予想される
一方で、症状がほとんどなく日常生活に支障がない場合は、定期的に経過を観察することもあります。
膝蓋骨脱臼の手術費用は?
手術費用は病院や症状、手術方法によって異なります。
また、
・術前検査
・麻酔
・手術
・入院
・術後の通院
などによって費用は変わります。
正確な費用については、診察・検査後にご案内しています。
膝蓋骨脱臼を放置するとどうなる?
軽度であっても、時間の経過とともに進行することがあります。
放置すると、
・関節炎
・骨の変形
・前十字靱帯断裂
などを引き起こす可能性があります。
そのため、歩き方に違和感がある場合は早めの受診をおすすめします。
当院での膝蓋骨脱臼の診療
当院では、
・身体検査
・歩行評価
・レントゲン検査
を行い、グレードや年齢、生活スタイルを考慮しながら、その子に合った治療方針をご提案しています。
手術が必要かどうか迷われている場合も、お気軽にご相談ください。
よくある質問
グレード2でも手術は必要ですか?
グレードだけで手術を判断するわけではありません。症状や生活への影響、年齢などを総合的に判断します。
膝蓋骨脱臼は自然に治りますか?
自然に治ることはほとんどありません。症状が軽くても定期的な経過観察が大切です。
散歩は続けても大丈夫ですか?
症状の程度によります。痛みや歩行異常がある場合は無理をせず、診察を受けてから運動量を相談しましょう。
まとめ
膝蓋骨脱臼は、小型犬で多くみられる整形外科疾患です。
初期には後ろ足を一瞬上げる、スキップするように歩くなどの軽い症状だけの場合もありますが、進行すると関節炎や歩行障害につながることがあります。
「歩き方がいつもと違う」「膝蓋骨脱臼と診断されたけれど手術が必要か迷っている」という場合は、早めに動物病院へご相談ください。










































