ノミ・ダニ予防はいつから? その②[2013.06.05]
ノミ・ダニ予防のお薬は、最近になって種類が増えています。 どれも同じように見えますが、しっかりと効果のある物を選ぶ必要があります。
選んでいくポイントとしては以下の2つが大事だと思います。
①動物病院などで『獣医師が処方する』お薬か、そうでない市販されているお薬かどうか
②ワンちゃん・ネコちゃんやオーナー様のニーズに合ったお薬かどうか
①は見た目だけでは全く分からないですし、市販の物もあえて分からないように形を似せている物も多いです。
病院で処方される予防薬の一番の違いは、
『昆虫類に効果があり、ほ乳類には無害な物』
『予防、駆除効果が一定期間続くもの』
『医薬品として厳しい試験をパスして医薬品として承認されている物』
という点です。
ホームセンターなどで市販されている、つまり獣医師のいないところで販売しているノミ・ダニ予防薬は、普通の殺虫剤の成分が入っている物や、ハーブなどで虫を寄せ付けない目的の殺虫効果のない成分の物がほとんどです。
また、体の表面に成分が留まるお薬でもないため、シャンプーなどで洗い流してしまうと、効果が無くなります。
そして、どんなに安心、効果あり、とパッケージに書かれていても、『医薬部外品』と書かれている物は正確にはお薬ではありません。
一方の処方される予防薬に使われている薬剤は、安全性・予防効果は、きちんと試験を受けて、承認されているものです。
そのお薬の成分については、販売メーカーの側から、私たち獣医師にも説明がきちんとされています。
薬剤がお薬の効果を持続できるような工夫もされているので、通常の生活内でシャンプーや、雨などで体が濡れてしまっても予防効果が落ちないようになっています。
あとは、これらの効能を裏付けるための審査をクリアしているため『動物用医薬品』と表記されています。
価格や利便性など、比較する点ではメリット・デメリットは様々ですが、安全性が高く、予防効果が確実なのは『動物用医薬品』です。 まずは、動物病院にある予防薬を選んでいく事をお勧めいたします。
②については、どのようなお薬の投与の方法が良いかを選んで頂ければよいと思います。
現在多く出回っているのがスポットタイプという、背中につけるタイプのお薬です。主な物として、フロントラインプラス、フォートレオン、などがあり、つけるのが簡単というメリットがあります。
一方つけた所がベトベトしてしまうのが嫌だ、というオーナー様や、背中にお薬がつくのをいやがるワンちゃん・ネコちゃんには飲み薬の予防薬がお勧めです。 予防効果、予防期間はスポットタイプの予防薬と同じです。コンフォティスというお薬で、最近登場した予防薬です。
これらはお薬であるので、オーナー様に状態をお聞きしたり診察をさせて頂きお出しいたします。また、使用方法や注意点なども口頭でご説明いたします。
ノミ・ダニ予防をしている方も、今年まだ行っていない方も以上の2点に気をつけてお薬を選んでみてください。 どれがよいのか迷う方は、状況などをお聞きしてお勧めの予防薬をご用意いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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