猫の心筋症とは?[2025.09.09]
はじめに
猫の心臓病の中で最も多いのが「心筋症」です。
心筋症は、心臓の筋肉(心筋)に異常が起こり、心臓の動きや形に影響する病気の総称です。
無症状のまま進行することもあり、ある日突然、呼吸困難や血栓による足の麻痺といった重い症状で見つかることもあります。
猫の心筋症の種類
肥大型心筋症(HCM)
・猫で最も多いタイプ
・心筋が分厚くなり、心臓がうまく広がらなくなる病気
・メインクーンやラグドールなど一部の猫種では遺伝的に起こりやすいことが知られています
拡張型心筋症(DCM)
・心臓の壁が薄くなり、広がりすぎて収縮する力が弱まる病気
・現在ではまれですが、過去にはタウリン欠乏によって多く見られたことがあります
拘束型心筋症(RCM)
・心臓の筋肉が硬くなり、広がることができなくなる病気
・肥大型と似た症状を示しますが、分類上は別のタイプです
猫の心筋症が問題となる理由
・無症状のまま進行する:健診や心エコーをしないと見つけにくい
・突然の症状で発覚することがある:呼吸困難や動脈血栓塞栓症(ATE)で来院するケースも
・予後に大きな差がある:軽度で進行が遅い猫もいれば、急速に悪化する猫もいます
飼い主さんが知っておきたいこと
・猫の心筋症は「珍しい病気」ではなく、猫の心臓病の大半を占める一般的な病気です
・健康そうに見える猫でもかかっている場合があり、定期的な健康診断でのチェックが早期発見につながります
・特に心筋症が多いとされる猫種(メインクーン、ラグドール、ノルウェージャンなど)では注意が必要です
まとめ
猫の心筋症は、心筋に異常が起こることで心臓の働きが妨げられる病気です。
種類によって病態は異なりますが、共通して「見つかりにくく、進行すると突然重い症状を示す」ことが特徴です。
早期発見と日常の観察が、愛猫と長く健康に過ごすための第一歩です。










































