猫の慢性腎臓病の診断[2025.10.07]
はじめに
猫の慢性腎臓病は、血液検査や尿検査などの健康診断で見つかることが多い病気です。
症状が出る前に発見できることもあるため、定期的な検査がとても大切です。
ここでは、腎臓病を診断するために行う代表的な検査について紹介します。
血液検査
・腎臓の働きを調べるための最も基本的な検査です。
・クレアチニン(Cre) や BUN(尿素窒素) などの値が高くなると、腎臓のろ過機能が低下していることがわかります。
・近年では、SDMA というより早い段階で異常を捉えられるマーカーも使われています。
💡 SDMAは、従来の検査よりも早期の腎機能低下を発見できる可能性があります。
尿検査
・腎臓がどれくらい尿を濃くできているか(尿比重)を確認します。
・尿中のタンパクや潜血の有無もチェックします。
・血液検査とあわせることで、より正確に腎臓の状態を把握できます。
画像検査(超音波検査・レントゲン)
・腎臓の大きさや形、内部の構造を調べます。
・慢性腎臓病では、腎臓が小さくなっていたり、表面がデコボコしていることがあります。
・他の病気(腫瘍や結石など)が原因になっていないかも確認します。
血圧測定
・腎臓病の猫では高血圧を伴うことがあり、血圧測定も重要な検査のひとつです。
・高血圧があると、腎臓のダメージが進行しやすくなります。
検査を受けるタイミング
・高齢の猫では、年に1〜2回の健康診断がおすすめです。
・早期に見つけることで、食事や治療の選択肢が広がり、進行を遅らせることができます。
まとめ
猫の慢性腎臓病は、血液検査・尿検査・画像検査・血圧測定などを組み合わせて診断します。
症状が出る前に発見できることも多いため、定期的な健康診断を続けることが、長く健やかに過ごすための第一歩です。










































