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症例コラム
症例コラム

肺動脈弁狭窄症のワンちゃん

2023.01.10

ホテル前の健康診断で、5ヶ月齢のフレンチブルドッグのワンちゃんが来院され、

胸の音を聞いたところ、心臓に雑音があり検査したところ、肺動脈弁狭窄症という事がわかりました。

肺動脈弁狭窄症は、生まれつきの病気で心臓の肺動脈弁がうまく開かないものです。

通常、肺動脈を通過する血流の速さは1〜2m/秒ですが、今回のワンちゃんの血流の速さは6m/secと速く、

重度であったため、早期に血流速を下げる必要がありました。

内服を始め、大学病院をご紹介し、カテーテル治療で肺動脈弁の開きを良くしました。

その後、徐々に血流速は下がってきております。

 

 

 

 

 

肺動脈弁狭窄症は、肺動脈が上手く開かず、または肺動脈自体が細く、肺動脈の血流が速くなってしまう病気ですが、

重度であると、心臓に負担がかかって突然死を起こす病気でもあり、

治療には、お薬での治療、カテーテルでの治療、外科的(開心術)などがあります。

重度では、内科治療のみでは十分でなく、カテーテルでの治療や開心術などが必要となり、

多くは大学病院などの二次診療施設で行われます。

治療後も、経過観察が必要となり、今後も経過を見ていく事となります。

 

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