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症例コラム
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僧帽弁閉鎖不全症

2014.04.21

投稿がご無沙汰になってしまいました。

今回は、僧帽弁閉鎖不全症という病気のワンちゃんについてです。

健康診断で心臓に雑音が聞こえたため、心電図、レントゲン検査、超音波検査を

行いました。日本では、小型犬が多く、小型犬やキャバリア・キング・C・Sでは僧帽弁閉鎖不全症という病気が多いため、ご存知の飼い主様も多いと思われます。

僧帽弁というのは、左心房と左心室の間にある弁膜で、心臓の中で血液が逆流しないように働いています。

下図がその時の超音波検査の画像です。

 

 

 

 

 

 

矢印部分が僧帽弁の先端で、一部分厚くなっております。

この部分の閉じが悪くなり、心臓が収縮する時に血液が左心室から左心房へと

逆流する病気が僧帽弁閉鎖不全症です。進行すると、咳がでたり、肺に水が貯まってしまう(肺水腫)事もあります。

ただ、僧帽弁閉鎖不全症があるというだけでお薬を飲む必要はなく、肺水腫になるワンちゃんも全体の30%と言われております。

今回のワンちゃんも、まだお薬を飲む必要はありませんので、経過観察とさせて

頂きました。

僧帽弁閉鎖不全症は通常、心臓に雑音があり、検査をして発見される事が多いです。ただ、心臓に雑音があっても僧帽弁閉鎖不全症とは限りませんし、僧帽弁閉鎖不全症でも必ずしもお薬をのむ必要はありませんので、お薬を始める時は、

しっかり検査をしましょう!

 

■お問い合わせ

目黒区 l 碑文谷 l 動物病院 l アビス動物病院

東京都目黒区碑文谷2-10-21

03-6451-0801

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