犬の僧帽弁閉鎖不全症|こんな症状は見逃さないで!早期発見のポイント[2025.08.08]
はじめに
僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)は、進行してから気づかれることも多い心臓の病気です。
ですが、実は「よく観察していると現れる初期のサイン」がいくつかあります。
今回は、そんな“見逃されやすい症状”に注目し、早期発見のためのチェックポイントをご紹介します。
初期症状はとても分かりづらい
MMVDの厄介なところは、初期にはほとんど症状が出ないこと。
無症状のまま数ヶ月〜数年経過することもあります。
それでも、飼い主さんが日々の様子をよく観察することで「ちょっとした変化」に気づけることもあるんです。
定期検診の大切さ
僧帽弁閉鎖不全症では、多くの場合で「心雑音」が聴診によって確認されます。
無症状の段階でも、定期的な健康診断で心雑音が見つかることで早期に病気を発見できることがあります。
特に中高齢の小型犬では、1年に1〜2回の健康診断をおすすめしています。
定期的なチェックが、わんちゃんの命を守るきっかけになります。
こんな症状があれば要注意
● 咳が増えた(特に朝起きたときや夜間)
● 散歩中に歩くスピードが遅くなった
● 遊ぶ時間が短くなった、すぐ疲れる
● 呼吸が少し荒く感じる
● 抱っこしたときに胸のあたりがドクドクしている
● お腹を触ると心拍が速い
「年のせいかな?」と思ってしまいがちな変化でも、心臓病のサインであることがあります。
進行するとどんな症状に?
病気が進むと、次のような症状がはっきり出てきます:
・ひどい咳(特に夜間に多い)
・呼吸が浅く速い
・運動を嫌がる、すぐに疲れる
・失神やふらつき
・食欲低下、元気消失
これは「心不全」と呼ばれる状態である可能性があり、命に関わる危険な段階です。
できればこの段階になる前に、治療を始められるのが理想です。
日常でできるチェック習慣
心不全の早期発見には「呼吸数のチェック」がとても役立ちます。
安静時(寝ているとき)の1分間の呼吸数を、定期的に数えてみてください。
基準としては:
● 安静時呼吸数が30回/分未満 → 正常範囲
● 40回/分以上が続く場合 → 獣医師に相談を
アプリやメモで日々記録しておくと、変化に気づきやすくなります。
おわりに
「うちの子、少し咳が多いかも…」「年齢的に心配で…」そんなときは、まずはお気軽にご相談ください。
アビス動物病院では、心臓病の早期発見・正確な診断・その子に合わせた治療方針を大切にしています。
次回は「検査ってどんなことをするの?」をテーマにお話ししていきます。










































