顎の下と脇にしこりができたワンちゃん[2019.03.01]
顎の下と膝の裏側が腫れたということで、9歳のウェスティーさんが来院されました。
身体検査を行ったところ、腋の下にもしこりが見つかったため、全身の検査を行いました。
顎下や膝の裏にある腫れたしこりに針をさして中の細胞を検査し(細胞診検査)、多中心型リンパ腫と診断しました。
リンパ腫とは、リンパ組織にしこりを作る腫瘍(ガン)で、しこりを作る場所によって型が分かれ、症状もそれぞれ違ってきます。今回のワンちゃんは、全身にしこりが触れる以外は何も症状がありませんでした。
通常ガンの治療法には、外科、放射線、抗がん剤の3つがありますが、リンパ腫の治療は抗がん剤がメインとなります。
今回のワンちゃんは、3回目の抗がん剤投与後にはしこりがさわれなくなり、治療の反応は良好です。
現在も抗がん剤の治療中です。
下の写真は、細胞診の顕微鏡写真です。
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